だいたい、一年に3件程、自宅分娩のお手伝いをします。

最初から自宅分娩を望まれる方は年々減少していますが、

前回のお産の進行がとても速く

家で助産師を待って産む方が安全と感じる場合などは

こちらから自宅分娩を提案することもあります。

統計上は

助産師も医師も立ち会わない自宅分娩と

助産師が立ち会う自宅分娩の区別がなく

生まれた場所が病院か、助産院か、自宅かの届け出区分のみで分かれています。

私たち助産師が立ち会う出産はPlaned Home birth です。

第1子から助産院で出産したかった妊婦さん

今回、第4子の妊娠の際に助産院で産みたいと夫に伝え

妊娠してすぐに、ご家族で説明を聞きに来てくださいました。

第3子のお子さんの出産は

前駆陣痛で2度ほど入院したものの本陣痛にならず、

いざ、本陣痛開始した際にはとても速いスピードで進行し

駆け込み出産になってしまったとのこと。

ご家族にとってドキドキする体験だったようです。

それでは今回第4子、自宅分娩はどうでしょう?

妊娠中の健診もご自宅にうかがいますし、

37週あたりで分娩道具を運んでおきます。

陣痛が開始したらご自宅に助産師が駆け付けます。

本格的な陣痛でなければまた、改めて出直します提案すると

ご夫婦ともに「それはいいっ!」と

37週の健診くらいから、新型コロナで世の中大騒ぎでも

自宅に助産師が出向く健診ですので、いつも通り平和な時間

子どもたちがワイワイと近くにいるものの

尿検査、血圧測定、子宮底腹囲計測、胎児心音聴取

全身のマッサージ(そのときに冷えている場所、むくんでいる場所

緊張している場所など確認します)

「自宅での健診は本当にありがたいです」と

感謝されました。

予定日を超えたので

明日嘱託医を受診しようと話したところ

床掃除と階段歩行に本気で取り組んだようで、

夜には破水したとお電話をいただきました。

「陣痛は始まっていないようですが、、、」と私を気遣っていましたが

たとえ陣痛がなくても破水かどうかの診察、胎児心拍モニターで

赤ちゃんの元気を確認する必要がありますので

夜中でもすぐにご自宅に出向きます。

少し弱めでしたがしっかり陣痛も始まっていました。

分娩までまだ時間がかかりそうでしたので

陣痛と陣痛の間は眠るよう誘導します。

私はできるだけお邪魔にならないよう、

産婦さんのウトウトにあわせて私もウトウトしながら腰をさすります。

妻が気になってはいるものの、助産師がそばについているので

夫も安心して、子どもたちと隣の部屋で眠ります。

いつも感じる不思議な静かな時間です。

2時間ほどで陣痛の痛みで声が漏れるようになったので夫を起こし、

妊婦さんの汗を拭いてもらったり

お水を飲ませてもらったり、お世話をすることで

自然にお産に参加してもらいます。

「陣痛中に立ち膝の姿勢を取ってみたかった」と

ご主人が座るソファに立ち膝でもたれかかります。

自らで居心地のいい姿勢を取りたがったり、

なにかソワソワする様子がでてくると

いよいよ産みだすためのホルモンに切り替わります。

直ぐに汗だくになり、痛みで身をもだえ、大きく声を出し始めたら

分娩シーツを拡げベビーがいつ生まれてもいいよう

受け止める準備を始めます。

もちろん、その前にはサポートの助産師もひっそり到着済み

産婦さんがいきみやすいよう足を支えたり、

赤ちゃんの心音をどんな姿勢でも聴取してくれます。

お母さんのペースで努責し、赤ちゃんのペースで生まれるところを

ていねいに受け止めるだけ。

頭がでると首のあたりを指でなぞって臍帯巻絡がないか確かめます。

臍帯がきつめに巻いていたので外すと

赤ちゃんの身体がつるりんとでてきますので

母さんにも協力してもらって一緒に赤ちゃんを迎えます!

子どもたちもなぜか、生まれるときに目を覚まして

やってきました。

薄暗いあかりのなかで静かに生まれる赤ちゃんを

胸に抱きしめてほっと一息つく女性は

とても美しく神々しいです。

生まれた後に5日間毎日ご自宅に通って

乳房のケアや赤ちゃんの健康チェック、清拭、授乳の指導を行います。

このときに、お産のときに感じた様々なことを話してくださいますので、

お母さんが感じたそのとき、どういう状態だったのか

なにが起きていたのかを客観的な情報を与えるなど

フィードバックするように努めます。

女性はいくつになっても、

自分のお産の経験を昨日の出来事のように記憶するので

できるだけ正確に覚えていてほしいと思いますので

ケアの時にたくさんたくさん、お産のお話をします。

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