· 授乳,育む

産んですぐ始まる母乳育児

子どもの要求に24時間応じて乳を与え

自分の食べるものに気を使う母

出過ぎも出なさすぎも母の心を悩まし

頭の中はおっぱいの心配でいっぱい

まだ会陰の傷や体のあちこちが痛むのに

正しい姿勢で抱いて授乳することが大切と

全身の力を振り絞って、1日10回以上の授乳に取り組む

睡眠時間は授乳と授乳の間のうたた寝程度

こんなに大変な思いをした母乳育児が軌道に乗ると

2ヶ月頃の子どもは遊び飲みという段階に進んでしまい

おしゃぶりのように乳頭を舐めるだけになることも

これは刺激で乳汁が湧いてしまうのに

乳を飲まないので溜まってしまって

新たなトラブルの原因に

離乳食が始まる頃

お腹がいっぱいで飲みたくないとか

生え始めた歯で乳頭を傷つけてしまったり

それが原因で乳房の炎症や感染などの

おっぱいトラブルがまたまた頻繁に出現しがち

 

子どもとの外出や保活など出かける機会も増え

離乳食、授乳のリズムが崩れるうえに

夜泣きや病気などなど

母と子の授乳タイムは平穏ではなくなることも

 

子どもが自由に移動ができるようになり

なにかの言葉で母に盛んに訴え

授乳以外のコミュニケーションの方法を

見出せるようになると卒乳を決心するようです

(たぶん母が、ときには子どもが)

 

昔はなかった卒乳ということば

なかなかよい言い回しだなぁと思っています

断乳や離乳とくらべて、個人を意思を尊重しているような

意味のある言葉だと思うのです

 

卒乳のタイミングや理由は本当に人それぞれ

私はそれで良いと思っています

お母さんがこれまで十分にやってきて

これでよしっと思ったときが

その時でよいのではないでしょうか

もっとあげた方が良いとか

子どもがかわいそうとか

長くあげすぎとか

周りがごちゃごちゃいうことではないのです

 

母乳育児真っ只中にいるお母さん

寝ても覚めてもおっぱいのことが心配で

頭の中はおっぱいだらけで

「あのころの私はおかしかった」と振り返るお母さんも

確かに、思い悩みすぎとご家族や

医療職から問題視されちゃうことも多いですものね。

 

私たち助産師にとっては

頭の中おっぱいの不安だらけの母の姿はとても自然なこと

だから私たちのような職業が昔から存在していると思います。

おっぱいで深刻に悩むことは特別異常な問題ではないし

それが原因で自身の生活リズムや精神状態が

不安定になっても仕方のないこと。

まずは目先のおっぱいトラブルの解決に向けて

適切なケアを根気強く提供するのが助産師の役目。

 

そうこうしているうちに卒乳しましたという

晴れ晴れしい姿でやってくるお母さんはまるで別人のよう

少し感慨深い想いを抱いて

最後のケアをさせていただきます

 

母乳育児、よくがんばったね

おつかれさまでした!

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