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そのとき、感じる

· 育む,お産

陣痛が強くなり

子宮口が全開大したタイミング

赤ちゃんが子宮から出て産道にやってきたそのとき、

ママには様々な生理的症状が現れます。

汗をかいたり

多動になったり

眠ったり

少しいつもと違う言葉が出たり、、、

腰をずっとさすって、経過を見ている私も

実はそのとき、眠くなります。

胎児の心音の確認をして、

私もママの後ろでこっそりウトウトします。

頭の片隅ではよしよし、いよいよこれが来たと

間も無く分娩になる安堵感と、

安全に分娩を終了するための緊張感が入り混じった感情です。

「渡辺さん、これは何?」

「何か変なホルモンが出ています」と

ご自分の感じることを

時々、言葉で表現してくださる方がいます。

そのとき、何を感じたのか、

そんな表現をしたママに

「どんなふうに感じたの?」と思い切って訊いてみました。

「ずっと本当に痛かったの、もう嫌だって思ったくらい。

でも、そのとき、その痛みがなくなって

急に眠くなって、意識が遠のいて、、、

痛みと痛みの間がすごく眠くなったの。今までとは全く違う感じ」

(その時、彼女は「なんかホルモンが出てる!とつぶやいていました)

たくさんのママたちをみていて思うことの一つに

子どもの何かを感じる感性を備えています。

自分の体の中に受精卵を貯え、育み、産み出すのです。

自分の体の中で起きている変化を敏感に感じるのです。

出産、母乳育児

そのとき、感じる一つ一つのなにかに気がつくよう

寄り添っていきたいと思います。