4月ははじめ、1週間でなんと4件のお産が続きました。
まず、予定日1週間超えてしまい、鍼灸院に通ってもらって3日目
陣痛が始まった!その帰りに助産院に寄っていただき、お灸・お風呂・散歩で攻めます。
始まった陣痛を逃さないぞ~と気合を入れたおかげでどんどん強くなった陣痛の力を借りて
第一子よりずっと大きな赤ちゃんが生まれてきました。
立派な赤ちゃんは生後3日目で、予定日からみると10日目、
早く赤ちゃんと過ごしたいパパと兄貴が待つ自宅へ退院しました。
やれやれと、助産院の退院のお掃除を終えたその翌日、破水したという連絡。
なんと、まさかの予定日より1か月も早く、36週の破水!
助産所ではガイドライン上37週以降のお産しかお手伝いできないのですよ~
たとえ37週まであと5日、体重は十分大きい、、、でも嘱託医療機関での分娩となります。
嘱託医に到着したあたりから陣痛が開始し、ご主人の到着を待って
嘱託医の助産師さんとともに出産をお手伝いさせていただきました。
会陰切開もなく出産したので産後がものすごく快適だとママは大満足。
36週でも赤ちゃんは2900グラムとなかなか立派。
予定日までお腹にいたら、これまた大きく育ちすぎてしまっていましたね。
どうして早産になってしまったのだろうかと思い悩んでいる間もなく、
予定日1日前、破水したという自宅分娩予定の妊婦さんからのご連絡が入ります。
陣痛間隔が狭まらず強くならず、胎児心拍モニターなどで赤ちゃんの安全を確認しながら
自宅で通常通りに過ごしてもらいます。
長くなりそうだったので途中、嘱託医療機関も一緒に受診
タイムリミットは翌日!と宣言され、抗生剤を内服して分娩の進行を待ちます。
産婦さんの自宅と助産所を行き来しながら待っている間、
予定日一週間前の妊婦さんからの陣痛開始の連絡が入ってしましました!
助産所に入院された妊婦さんは順調にお産が進んでいたものの、最後の方でスピードダウン。
あれれ?
ゆっくりゆっくり生まれた赤ちゃんは3900g、みんなびっくりビックベビー!
大きな赤ちゃん、お母さんの身体をいたわるようにゆっくり進みます。
無事生まれた大きな赤ちゃんをなでなでして、ママの出血が少ないことを確認して
サポートの助産師に助産院を任せ、自宅分娩の妊婦さんのもとに再び駆け付けます。
自宅で一晩経過しても陣痛の時間は短くならないものの、寝られずに疲労した表情。
赤ちゃんは元気!少しづつ進んでいますし、ママの気力、赤ちゃんの体力ともにありますが
前期破水は感染のリスクが高まるので、あまり長時間は待てない。
特にコロナ禍の今、発熱で搬送は受け入れ先を探すのが難しくなることを考慮し、
どうしようか、ずいぶん悩みます。
産婦さんと話し合い、泣く泣く嘱託医療機関での分娩にしよう!と決めました。
車で移動途中に陣痛が強く、短くなってきて、これは産めるぞ~!!!
嘱託医療機関の分娩台に到着してどんどん押し出す陣痛に変り
30分でポンと元気な赤ちゃんが生まれて、本当にほっとしました。
またまたこの子も大きな赤ちゃんでした。
4月の妊婦さんたち
妊娠中は緊急事態宣言などで自粛生活を強いられた生活の中、ストレスも多く
十分にからだを動かすことができなかったことが原因かしら?
赤ちゃんたちがすくすく育って、育ちすぎて想定外のお産の進み方になりましたが、
大きな赤ちゃんは飲みっぷりも良く、育児は少し余裕を持てているようで安心。
私の方は仕方ないとはいえ、
ご希望通り、助産所でお産に持っていくことができなかったことに
少し罪悪感といいますか、残念な気持ちも持ってしまいましたが
「一人の助産師とマタニティライフを共に過ごすという選択で、本当によかった!」
という前向きな感想をいただき、
産む場所よりも、妊娠中に助産師とつながることが意義あること!という
大切なことに気づかせていただいた4月の2件の搬送でした。
いつも産む女性から大切なことを教わっています。