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褒める

· お産

2019年最後のお産はスピード出産でした

スラっとしていて立派な骨盤です。

姿勢が良く、立って歩く様子も力強い。

日頃からよく歩き、よく通る声で、十分に酸素を体に取り込んでいます。

見るからに安産が予測される体格をお持ちの経産婦さん。

1時から4回の張りがあるとお電話いただいたのが1時半。

2時15分に到着した時には8センチに子宮口が開大。

いきめばすぐに赤ちゃんが飛び出しそうな状況ですが

まずは一息ついて、あせらずに、

1時間程度でここまで進んでしまうほど速い進行ですので、

ちょっと立ち止まって、体が慣れるのを待ちます。

お産の進行があまりにも早い場合、

産婦さんたちはびっくりして上手く呼吸ができないのが普通です。

いや、呼吸しているのに脳ができないと誤認識してしまうので

必要以上に息を吸ってしまいパニックになりがち。

こういう時、周囲も慌ててしまうのでアドバイスの声もはなかなか届きません。

ところが日頃の健診の場面などで、おしゃべりをたくさんしている

助産師の声はよく届きます。

それも特にポジティブな声掛けは産婦さんたちの耳に入ります。

ある先輩助産師は日頃の健診で

めちゃくちゃ厳しく妊婦さんを指導します。

ところがいざ、お産の時にはとことん優しい声で褒めますので、

効果抜群です!

「ゆっくり吐いて~、そうそう上手」

「吐くだけでいいよ~、そうそう上手、それでいいよ~」

お産の時、痛いところに手を当てて、アドバイスはこれだけ。

あとは産婦さんが上部に赤ちゃんの進行に体を合わせて努責します。

上手上手

ご自身のペースをつかんでゆっくり赤ちゃんのスピードに合わせるのが

安全で赤ちゃんにやさしい出産になります。

産むのは産婦さん、私たちは産む女性に寄り添います。

結局、陣痛開始後の2時間でしたが

3500グラムの大きな赤ちゃんが狭い産道を滑り降りてやってきました。

第一子の時より約1キロも大きく生まれました。

出生直後はきれいな頭の形でしたが

しばらくして左頭頂部(先進部)にたんこぶ(頭血腫)が出現しました。

やっぱり、赤ちゃんにとっても猛スピードだったのでしょう。

あなたも頑張ったんだねと

お母さんがやさしく頭をなでなでしていました。

(たんこぶと違って痛みはありません)

子宮の収縮とお母さんの呼吸に助けられて、

狭い産道を文句も言わず、暴れて抵抗をすることもなく

通り抜けてくる赤ちゃんたちも本当に立派です。

お腹の上で抱きかかえて、お母さんたちはみんな

「よく来たね、ありがとう」

「うわぁ、かわいいね」と頑張った赤ちゃんたちを褒めますので

赤ちゃんたちもホッと一息ついていますので、

そこから離すと大泣きします。

 

お産の痛みを乗り切るお母さんを助産師は褒めて励ます、

生まれた赤ちゃんをお母さんが褒める。

産んだ妻を夫がよく頑張ったと褒める。

上の子のお世話を頑張りつつお産に付き添った夫を妻が褒める。

お産の時はたくさん褒める場面があるので

大いに褒めあってほしいと思います。