助産院で出産する人は
ウミガメの様に、同じ助産院にまた、
産みに来ます。
開業9年のつむぎ
すでに二人、それぞれ3人のお子さんの出産をお手伝いしました。
つむぎで2人のお子さんを出産された方も結構います。
そういう方をリピーターさんと呼びます
リピーターさんとの出産はお互い気心が知れているので
お産がとても順調に進みます。
「気心の知れた関係」というのは
分娩が安全に進むための重要な要素である
と私は考えます。
ウミガメやサケなど、同じ場所に戻ってきて出産する生き物は
この世の中にたくさんいますね
第1子、長い長い時間をかけてつむぎで出産したママ
第2子の出産にも来てくださいました。
しばらく前駆陣痛で悩まされたものの
予定日を3日過ぎて本陣痛が始まりました。
ご自身が助産師ということもあり、
まだ大丈夫と冷静にご自宅でしばらく過ごします。
5~6分間隔ですとお電話いただいたものの、
もう少し強くなってから助産院に来るといいます。
私の方はちょっとドキドキしながら
それでも、もう少しご本人の意思を尊重しようと待ちますが
リピーターさんのお産は速いと経験上感じているので
陣痛開始してから5時間、さすがに
「ぼちぼち来てはいかが?」と遠慮がちに提案し
つむぎに向かってもらいました。
助産院には一人で来て
あれ?夫は???後から来るとのこと。
そうですね、コロナですので密を避けて
生まれる少し前に来てもらった方が確かによい、、、、
イヤイヤ、陣痛どんどん強くなっていますので
速く来てもらわなければと電話を入れます。
夫が到着して30分、トントンと進み妻は出産
ほぼ一日、つきっきりで妻の腰をさすったり
手を握ったり、汗を拭いたりした前回の経験とは今回は全く違う
「何もできなかった」と夫は苦笑いしていました。
そういえば私の夫も二人目以降の出産の記憶が
全くなく、上の子の世話に追われている間に
妻と助産師で出産を終えていた、、、、という感じ。
もちろん痛みは同じ、いや時間が短い分激しく痛い
急激な進行に身を任せつつ「痛い、痛い、痛い」と
元気に出産しました。
一度経験した同じ空間に入った途端
条件反射の様にお産スイッチが入ってしまう
リピーターさんとの出産でした。