予定日前後の1週間
海外赴任中の夫が33時間かけて帰国するとのこと
そのあたりに産めるといいなぁと。
第一子も立ち会えなかったので今度こそ
産むその時に一緒にいさせてあげたい。
友人たちはおしゃれな病院とか無痛分娩とか
フランス料理がでるとかエステが付いているとか、、、
だから私もそんなところで産むのかなあと漠然と考えていたそう。
では、夫の帰国の日程に合わせて産むという
計画分娩は考えなかったの?と質問すると
「あれっ?それは考えたことがないです。不思議ですね。
夫が出産に立ち会うことより、
子どもが生まれたいときに生まれることを優先します」と
きっぱり言ったママ。
そっかそっか、だから助産院を選択してくださったのでしょう。
「子どもが生まれたいときに生まれる」。
きっといいタイミングで陣痛が始まるはず、、、。
私も根拠のない自信を持ってのんびり待っていました。
あと2日でご主人が成田に到着するという39週と2日の夜。
月が妙にきれいで「あれっ?もしかして」
その夜、やっぱり陣痛開始のお電話がありました。
「あと少しでしたがもう、生まれたいようです~」と笑っていました。
寝ている上のお子さんを起こして連れてくることもなく
お父さんに車で送られ「じゃっがんばれよっ」と一人で入院。
ママと生まれたい赤ちゃんのペースで順調にお産は進み出産。
お腹の上の生まれたばかりのベビーにスマホを自分でかざし、
「生まれたよ~」と明るく、息を切らせながらビデオ電話で夫に報告する姿は
とってもたくましく、頼もしい母の姿でした。
子どもの意志や生き方を尊重するという
子育てのきほん。
生まれるときも特別な事情がない限り、
自然に始まって、母と子で力を合わせて
産み生まれてほしいと思います。
生まれた直後
上のお子さんが祖父母とともに
お母さんと赤ちゃんに会いにやってきました。
眠い目をこすってやってきたその帰り、おばあちゃんに抱かれた肩越しに
お月さまを見かけたようです。
幼稚園で翌日早速描いたという
月とお母さんと赤ちゃんの素敵な絵を見せてもらいました。
私たち助産師も月の形や明るさを眺めながら
スケジュールを考えることがありますが
(あまり科学的ではないですがね)
子どもと目の付け所が同じで、うれしい気持ちになりました。
わずか一週間の滞在時間でしたが
二人の子どもの親になったパパは33時間かけて
再び仕事場に戻ります。
早く家族4人で暮らせるよう、私も心から願っています。