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· お産

無痛分娩をするつもりで、近くの病院に通院していました。

通院していた病院でよくよく話を聞くと、無痛分娩に会陰切開は必須であり、

分娩そのものは無痛でも産後の有痛は避けられない、ということに気が付いたからと

やはり当院で自然分娩に再び挑戦することになりました。

今回もヒプノバースの講座は受講するの?

出産時の痛みは取り切れなく、無駄だったのでは、と疑問を持ったので、

特に、何かをする予定はないとのことで今回は何もしない妊娠期間。

予定日が近づいたころ、前回のお産について訊ねると、

ヒプノバースについて資料を持って教えてくださいました。

陣痛のことを「波」と呼ぶことや子宮口の開大は、お花が開くイメージと重ねることや

ネガティブな言葉を使わないことなど、、、なかなかいい対処法です。

予定日を1日超えたある日「なんとなく波がき始めました・・・」と連絡が入りました。

押し寄せる「波」の間隔が10分を切ったところで助産所に入院していただき、

和室のお部屋で横になり、一回一回の「波」を静かに流れるような呼吸で乗り切ります。

呼吸のアドバイスは一切必要なく、彼女の呼吸のリズムを邪魔しないよう、見守るだけ。

1時間もすると、少し荒々しい呼吸に変ってきたので、お産の準備

あれよあれよという間に、赤ちゃんが誕生!

3時間ほどの分娩所要時間で、はたから見るとご安産ですが

「痛かったです、やっぱり無痛にすればよかった、、もう二度と産まないと決心しました」

と本人はつぶやいていました。

その昔、お産の痛みをラマーズ法という呼吸で乗り越える出産スタイルが

流行していた時代がありました。「ヒッヒッフー」という誰もが耳にしたことのある呼吸。

痛い・怖い・不安などネガティブなイメージのお産の痛み

呼吸やリラクゼーション、瞑想など日常的に練習し体に教え込むことで、

痛みを和らげたり、痛みの原因になりうる不安や恐怖を乗り越えるという

お産を乗り越える様々な方法が実はたくさんあります。

お産の時の痛みを完全に取り除くには確かに麻酔しかないけれど、

お産に対する不安や恐怖が緩和されれば、痛みの時間が短くなります。

薬品で痛みを取り除くという視点で分娩の方法を選択するだけでなく

痛みを和らげる、痛みへの不安や恐怖を緩和することなど

あらゆる視点から様々な方法を試したり、学習したり、練習することで

無駄なことはないと思うのです。