つむぎ助産院を乳房ケアで利用されるママの延べ人数は年間300人ほど。
そのうち練馬区の子育て応援券8回分を使いきって通う方は10人くらい。
乳腺炎の症状が繰り返し出現したり、乳腺炎を心配して予防的に頻繁に通ったり
分泌維持のためや子育て相談のためなど
母乳育児を継続するために助産師のケアを活用します。
みなさん、母乳育児が「想定外」に大変だとつぶやきます。
母乳分泌が良かったり、悪かったり
つまったり、出すぎたり、痛かったり、熱かったり
傷ができたり、傷口から感染したり、感染から発熱したり
頭痛したり、吐き気がしたり、、、、とにかく
育児をしながら自分の身体の不具合、それも赤ちゃんの栄養にかかわる
ことなので、トラブルがあったときにそれはそれは
みなさん落ち込みます。
おっぱいが溜まってしまい、炎症を起こすうっ滞性乳腺炎
乳頭や皮膚にできた小さな傷口から細菌が入り込んでしまう感染性乳腺炎
いずれもたんに、乳汁が溜まったという症状ではないので
炎症に対する初期対応が間違っていたり、遅れたりすることで
こじれるケースがけっこうあります。
乳腺炎で来院するかたが増えるのは季節の変わり目
相談にいらしたときにはすでにこじれていて
医療機関で排膿のための切開が必要になるケースはこれまで3人。
自宅で自壊(皮膚が割れて自然に膿がでてくる)した人は2人。
切開はしないものの抗生剤の点滴が必要になった人5人。
10~11月
医療機関での切開、自宅での自壊、医療機関での抗生剤点滴が
必要になった方たちのケアが続きました。。
みなさんの共通点は我慢強いこと
つむぎ相談の連絡を下さる10日くらい前から痛みは熱感、赤みなどの症状があるものの
ネットをみて、すでに自分なりにけっこうあれこれ対処していて
一進一退を繰り返して、どうにもならなくなってからのご連絡でした。
「これはずいぶん前から痛かったでしょう?よく一人で何日も頑張ったね」
と声をかけるとみなさん、大粒の涙を流します。
中にはすでに医療機関を受診していて乳首の傷の塗り薬だけもらって
授乳をストップして大変なことになっている人もいます。
乳汁の溜まりや細菌の感染で炎症を起こしてしまっている乳房は
炎症のため一時的に大きく腫れて、ズキズキと痛みを生じます。
腫れていても乳汁は作られますので乳房の腫れと痛みは一層増します。
炎症のピークは3日、自然な経過で炎症がおさまってくるのが5日。
排膿や自壊、抗生剤の点滴が必要になる前に
対処できる手当がいくつかあります。
ただし、この手当はその人の症状に合わせて違ってきますので
インターネット先生で自分なりの判断と手当が適切でなかった場合
とってもこじれた乳腺炎になってしまうので
私は炎症の初期の段階、、、、おっぱいの奥の方が少しチクチクする
という早い段階で助産師のケアを活用してほしいなあと
いつも思っています。
炎症の急性期を手当てで無事乗り切り、
自然に入口部から乳汁に混ざって膿が排せつされ、
しこりや痛みなどの自覚症状がなくなり、
フレッシュな乳汁が以前のように湧き出てくると
やれやれ、、、、という感じでケアを終了します。
上手くいけばだいたい2回で済みます。
ネットで調べる前に
ぜひ一報お電話いただけるとうれしいです。