何かを選択し、決断し、実行するには
自分自身の願いや希望、欲求に気がつき
後悔しないための証拠や基準、規範、根拠などをくぐり抜け
決断して、やっと実行できるとことに来る。
それでも迷って最初に戻ることもある。
つむぎ助産所で出産をしたいと来所する方は年間20人ほど。
そのうち、ご家族の反対やガイドラインから外れてしまう方が数人。
興味を持って来所し、説明を受けて、
自分と家族の中でここで産もうと決断したものの
その途中の検査の結果や体の状態など
様々な条件をクリアしなければならなく、
「意外とハードルが高いんですね」
「いや、めっちゃ様々な条件をクリアしなければならないんですね」
と驚かれます。
その結果、出産するところまでたどり着けるのが
15人くらい。
実際にはお産は一人一人全く違うのですが
特に、前回の出産の経過から
今回の出産で起こりうることを予測するのは大前提で
甘く見積もったり、希望的観測はしないよう
相当、注意深く見守ります。
一つ一つの検査の結果はギリギリ大丈夫。
でも、安心というほどではない検査結果やなにかしらの要因が
3つ以上集まると、
私はそれを一つのリスクになるのではないかと思います。
次に、そのリスクと思われる事項と
どうしても助産院で産まなければならない理由を
よくよく照らし合わせ、これまでの経験も掘り起こして
改善できるところは働きかけてみて、、、、
決めます。
用心深すぎて、相手を脅かしたり
不安が伝わったりすることもあるので、
悟られないように万全の注意を払って
これまでも、これからも一件の事故もなく、
お産をお手伝いしていきたいと思っています。
助産録という妊娠中から出産、産後にかけての
健診や検査結果などの記録があるのですが
そういえば、昔から助産院勤務の時はいつも
これから出産予定の方の健診記録を繰り返し眺めていたなぁ。
「この方はどんな出産になるのかしら?」と
いまどきの電子カルテは断片的で
全体像を捉えにくい不自由な側面があります。
一冊の記録のファイルの方が
いろいろなことがよくよく分かると思うのです。