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離乳食

· 育む

母乳育児の相談には

乳房のトラブル、授乳方法や回数、人工乳との混合哺乳などだけでなく

離乳(卒乳・断乳)や離乳食の相談もけっこうあります。

離乳食については

私たち助産師の専門分野ではないので

栄養の視点からは栄養士さんから、育児の視点からは保健師さんから

保健所の育児栄養相談などで相談することをお勧めします。

それでも乳房のケアにいらっしゃるお母さんたちの

離乳食に関する悩みはつきないので雑談をします。

お母さんたちは自分の子どもの様子が育児書や雑誌、

ネットに書いてある情報と違うということでしばしば悩むのですが、

私が長年、地域で出会った様々な母子の相談の内容をお話しすると

自分の子どもは特別なわけではなさそうということに気がつくようです。

そうすると、ほんの少し安心し、また今日からの子育てに

新たな気持ちで取り組むことができるようです。

その昔、息子が野菜を食べなくて困っていたとき

保育士さんが、どうやら細長くすると食べるらしいということを

発見してくれました。

確かに人参も、大根も、何もかも細長く切って調理するとむしゃむしゃ食べるのです

えっこんなことで?ととても驚きました。

トマト、人参、いちご、赤いピーマンなどの赤いものしか食べない女の子

2歳まできのこしか食べない男の子

かぼちゃ、じゃがいも、さつまいもの甘い根菜しか食べない子ども、、、

手づかみでしか食べない子

手を全く使わない子(お母さんの手からでないとたべない)

少しでもミルクの温度が冷めると飲まない乳児

タケノコを食べたあとのおっぱいを飲んでくれない子

子どもの母乳を飲む、ミルクを飲む、離乳食を食べるという行為に

影響する要素は実にたくさんあると思うのです。

味、温度、匂い、形、色、柔らかさという素材の特徴だけでなく

子ども自身の成長、歯の生え具合、体調なども影響するので

昨日は良かったけど、今日はだめなんてこともしょっちゅうあります。

食べない原因は一つではないので、原因を探るよりは

形や硬さ、食べさせかた(手づかみにさせる)などあげる方の工夫を

してみるのはどうかしら?と私は提案します。

 

個人的には、匂いはとても大切だと思っています。

ゆでたて、蒸かしたて、できたての食べ物の匂いを嗅がせることも

離乳食を食べさす行為の一つとして楽しんでほしいなあと思います。

そうそう、純粋な匂いを味わうためには使うタオルや衣類の

柔軟剤などの強い匂いは少々邪魔になってしまうと思うので気をつけてください。

赤ちゃんは本当に匂いに敏感ですのでね。

ちなみに細長くするとなんでも食べた息子は

赤ちゃんの時からお気に入りは尖りものでした。

お気に入りのおもちゃはプラスチックのパイナップル(葉っぱが尖っている)

ポケットの中には道で拾った釘や細長い石がいつも入っていましたので

息子を抱っこする時には要注意。

将来も細長い危ないものが好きな乱暴者になってしまうのではないかと

真剣に悩んだ時期もありましたが、なんとか普通に育っています。