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食べさす 続き

· 育む,お産

お産をお手伝いするにあたり、

私は妊婦さんの、その人となりをよく知ることに注意を払います。

分娩時だけではなく妊娠中も

何かトラブルがあってお電話いただいた時、

いつもと違う声や訴えの時には要注意。

必ず直接出向いて状態を確認するようにします。

それが夜でもです。

まだ数値で何か異常が現れていなくても

手と目の感覚で

医療機関受診や転院、搬送などになる場合があります。

ですので、妊娠20週以降の助産所の健診は

ゆっくり時間をかけて全身のマッサージしながら、

浮腫み、関節の硬さ、冷感、筋肉の反応などなど

数値では見えないところを

体に触れながら手と目で観るようにします。

会話の内容も大切です。

どんなことに興味があるのかないのか

苦手な話題、好きな話題、興味のある話題、、、、

元気な時の声、元気がないときの声などなど

耳から得られる情報は育児の助言をさせていただく時に

その人の価値観を尊重したいので大切にします。

自信がない声、イライラしている声、ちょっと心配がある声

声に身体の症状が現れることも良くあります。

気になれば電話でお話ししまして

訴えの内容だけでなく、声の様子と合わせて異常の有無を判断します。

いわゆる助産師のなんとなく心配という判断レベルで

搬送をして危機をまぬがれた方もいます。

ところで

先日保護したヒナちゃんたち

実はヒナではなくて成鳥だったのです。

よくよく観察してみてみると

餌を食べさすより、餌箱においたほうが食べます。

見た目の頭とお尻に羽が生えていないのは

ヒナではなくて先天性のものでしょう。

もう1羽も使える足は一本。片方の足は骨折して後ろ向きになっています。

二羽とも正常とは違う形の小鳥でした。

文鳥を飼ったことがあれば一目でわかったのでしょうが

文鳥を近くで見るのは初めてでしたので

昼も夜も観察して、お世話をして

やっと文鳥たちの生活ぶりが分かってきました。

まだ子どもだけれど

もう少しで大人になる生き物として尊厳を持って

近づき過ぎず、丁寧にお世話をするようにしたら

よくおしゃべりして、自由に飛び回ってくれるようになりました。

手乗り文鳥まではまだまだ遠いけれど

少し、お近づきになれたかしら。

 

命を繋げるためのお世話

一方的ではなく、相手に受け入れてもらうよう

努めていきたいと思っています。